MM2Hビザの取り方|2019年に自力で取った記録と、2026年のいまの制度
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マレーシアの長期滞在ビザ MM2H(Malaysia My Second Home)。わたしたちは 2019年に、エージェントを使わず自力で取得し、家族6年間の滞在に使いました。 ただし制度はその後大きく変わっています。この記事では2026年時点の現行制度を 整理したうえで、実際に申請して何が大変だったかを正直に書きます。
この記事でわかること
- 2026年時点のMM2Hの4区分と、それぞれの必要額
- いまは自力で申請できないこと(制度でそう決まっています)
- 2019年に自力で取ったときの所要期間と、いちばん苦しかったこと
- 現地に着いてからやることと、その落とし穴
- MM2Hだと学校で「平日だけ寮」を選べること(学生ビザでは選べません)
1. 先に結論:いま取るなら、エージェントは必須です
これは好みの問題ではありません。制度としてそう決まっています。
2026年現在、MM2Hの申請はMOTAC(観光芸術文化省)が認可したエージェント経由でしか 受け付けられません。申請者本人が直接提出することはできません。
わたしたちが2019年に取得したときは、自分で申請できました。身内に弁護士と行政書士がいたため、 書類まわりの費用はほとんどかかっていません。それでも、いま同じことをやれと言われたら エージェントに頼みます。理由は最後に書きます。
2. 2026年のMM2H:4つの区分
| 区分 | 定期預金額 | ビザ有効期間 |
|---|---|---|
| SEZ(経済特区) | 3.2万〜6.5万米ドル | 10年(更新可) |
| Silver | 15万米ドル | 5年(更新可) |
| Gold | 50万米ドル | 15年(更新可) |
| Platinum | 100万米ドル | 20年(更新可) |
加えて、不動産の購入が必須になりました(取得後10年の保有義務)。最低価格は 区分ごとに異なります。申請者は原則25歳以上(SEZ区分は21歳以上)です。
⚠️ 金額・要件は変わります。申請前に必ず MM2H公式サイトと MOTACの最新情報でご確認ください。この記事の数値は2026年8月時点で確認したものです。
わたしたちが取得した2019年とは、別の制度だと思ったほうがいいです。 金額の桁も、手続きの入口も違います。
3. 2019年、自力で取ったときの記録
準備を始めたのは春でした。承認が下りたのは12月です。
移住のフライトの、数日前でした。
これがどれだけ心臓に悪いか、経験しないと分からないと思います。 「いつ下りるのか」が一切示されません。住まいは決めてある、学校も決めてある、 航空券も取ってある。それでもビザだけが下りない。
途中で何度か問い合わせました。最後は少し早めてもらえたのかもしれません (確証はありません)。ただ、問い合わせなければもっと遅れていた可能性は十分にあると思っています。
📌 いま振り返って:スケジュールに余裕を持たせるのではなく、 「下りない前提」で予定を組むのが正しかったと思います。
4. 現地に着いてからが、本番でした
承認が下りれば終わり、ではありません。マレーシアに入国してからやることが残っています。
窓口でほぼ丸一日
手続きの窓口で、ほぼ一日かかりました。ここまで時間がかかるとは思っていません でした。下の子はまだ2歳です。子どもを連れて一日待つことになるとは、 想定していませんでした。
📌 子連れなら:子どもを連れて行かずに済む段取りが組めるなら、 そのほうがいいです。待ち時間の長さは読めません。
健康診断は現地で受ける
マレーシア国内で健康診断を受ける必要があります。わたしたちはKLの地元の クリニックで受けました。日本で受けたものは使えません。
保険の証書が、DHLで遅れた
現地の医療保険への加入も必要です。証書をDHLで日時まで指定して 送ったにもかかわらず、遅れました。
さすがマレーシア、としか言いようがありません。ただこれは笑い話ではなく、 書類が予定どおりには届かない前提で動く必要がある、という実務的な教訓です。
5. 制度は変わりましたが、変わっていないところがあります
金額も、エージェントの要否も、不動産購入の条件も変わりました。 ですが、手続きの骨格は同じです。
| 段階 | 2019年のわたしたち | 2026年の現行制度 |
|---|---|---|
| ① 申請 | 自分で提出 | 認可エージェント経由が必須 |
| ② 承認 | いつ下りるか分からない | 条件付き承認(60〜90日が目安・要確認) |
| ③ 現地で | 定期預金・健康診断・保険 | 同じ |
| ④ 発給 | パスポートに貼付 | 同じ |
つまり、「現地に着いてから、定期預金・健康診断・保険を揃えて、はじめてビザが出る」 という流れは変わっていません。ここで足を取られる構造も、おそらく変わっていないはずです。
6. MM2Hだと、学校で選べる寮の種類が増えます
費用の話に隠れがちですが、MM2Hには学生ビザでは得られない実利が一つあります。 学校の寮で「平日だけ入る」という選び方ができることです。
Epsom College Malaysia の転校申請書には、こう書かれています。
“For International Student with Student Visa, choose either to be a DAY Student or FULL Boarder. (Not eligible for the WDB — Week Day Boarder programme). For Malaysian/Singaporean/MM2H Student you can choose DAY Student, FULL Boarder or WDB — Week Day boarder.”
(学生ビザの留学生は「通学」か「全寮」のどちらか。平日寮=WDBは対象外。 マレーシア人・シンガポール人・MM2H保持者は「通学」「全寮」「平日寮」から選べる。)
平日は寮、週末は家。この形が選べるかどうかは、 通学時間が長い土地に住むご家庭ほど効いてきます。 わたしたちも Year 6 と Year 9 の途中から平日寮に切り替えました。 学費への影響と6年分の実額は インター校選びと学費の実額 に書いています。
⚠️ これはEpsom College Malaysia の規定です。学校ごとに違います。 寮を前提にお考えなら、ビザの種別を決める前に、志望校へ直接確認してください。
7. いま取るなら、どうするか
エージェントに頼みます。制度上そうせざるを得ないことに加えて、実務的にも そのほうが良いと考えています。
わたしたち自身、その後の更新はエージェント経由でやっています。 一度自力でやってみたうえでの選択です。
エージェントがどこまで代行してくれるかは会社によります。ただ、 時間と手間の量を考えると、費用を払う価値はあるというのが、 自力でやった側の正直な感想です。
8. MM2HのQ&A
Q. MM2Hは自分で申請できますか? A. 2026年現在、できません。MOTACが認可したエージェント経由のみです。わたしたちが取得した 2019年は自力で申請できました。
Q. 取得までどれくらいかかりますか? A. わたしたちの2019年のケースでは、準備開始(春)から承認(12月)までかかりました。 現行制度では条件付き承認まで60〜90日が目安とされますが、要確認です。 時期や個別の事情で変わります。
Q. 健康診断は日本で受けられますか? A. わたしたちのときはマレーシア国内での受診が必要で、KLのクリニックで受けました。 現行制度でも指定のクリニックで受ける形とされています。
Q. いちばん大変だったことは何ですか? A. いつビザが下りるか分からないことです。実際、承認は移住のフライトの 数日前でした。
Q. MM2Hだと、学校で何か変わりますか? A. 変わることがあります。Epsom College Malaysia では、学生ビザの留学生が選べるのは「通学」か「全寮」だけで、「平日だけ寮」(Weekday Boarder)はマレーシア人・シンガポール人・MM2H保持者向けです。規定は学校ごとに違うので、ビザの種別を決める前に志望校へご確認ください。
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MM2Hの制度・金額・手続きは変わります。申請の前に必ず公式サイトと最新情報をご確認ください。この記事は2026年8月時点で確認した内容です。
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